いよいよ紅葉のシーズンがやってきました。寒さはまだそれほどではないですが、木々の葉っぱは少しずつ色を変え始めています。こども達も落ち葉を拾っては「ほら、黄いろ!」「あっ、あかい葉っぱ!」と、まるで宝物でも見つけたかのように嬉しそうに拾い集めています。何気ない日常の光景ですが、見ているだけでも癒される光景です。もっと気温が下がってくると、園庭の築山の裏側にある赤楓の葉が真っ赤に変わり、とても美しい姿を見せてくれます。こども達にとっては「宝物のなる木」に見えるかもしれません。
今、子ども達は発表会に向けてお遊戯の練習を一生懸命頑張っています。もうしばらく気温差の大きい日々が続くかもしれませんが、体調管理には引き続きお気を付けいただき、お休みなく毎日元気に登園できるようにご協力をお願い致します。
さて、先日バスキャッチでご連絡しましたが、12月から園の隣にある旧給食センターの解体工事が始まります。旧給食センターは、今の青葉幼稚園新園舎が完成し、こども園としてスタートするのと同時に閉鎖され、習志野市芝園にできた新しい給食センターに移転しました。旧給食センターは40年以上に亘り市内の小中学校に給食を提供してきたそうですが、実は私も小学校・中学校とこの旧給食センターで作られた給食を食べて育ってきた中の一人です。子どもの頃の給食の思い出はいろいろとありますが、私が小学校に入学した頃は、ほぼ毎日パンと牛乳とおかずの給食だった思い出があります。御飯が大好きな私にとってはあまり楽しみな時間ではなかったのですが、本当に極稀に御飯が出る日があり、その日は大喜びをして食べた記憶があります。小学生から中学生になるにつれて給食にご飯が出る日が次第に増えていき、その辺りからは給食がいつも楽しみになったような気がします。御飯以外に楽しみなメニューだったのは、ミートソースや牛乳に混ぜるとコーヒー牛乳に変わるミルメーク、若鳥の照り焼きなどが思い出されます。当時の給食のメニューを思い出すと、今の給食はメニューの豊富さや味などもきっと格段に上がっているのだと思いますが、当時は当時でお替りを競い合いながら食べるほどおいしく感じていました。そんな思い出の給食が作られていた旧給食センターを、これまでは「いつ壊すんだろう」と思ってみていたのですが、いよいよ本当に解体されるというのを聞くと、何だか少し寂しい気持ちになりました。当時から外観しか見たことがなく、中に入ってみたことすらない建物なのですが、なんだか不思議な気持ちです。自分の体をここまで大きく育ててくれた旧給食センターには、こころから感謝したいと思います。
園長 藤本 志磨
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