2023年11月24日金曜日

園だより 令和5年12月号

 朝夕は日に日に寒さを感じるようになってきました。ただ、日中は日向にいると服装によっては暑さを感じるほどで、一日の気温差が大きい日が度々あります。体調管理の難しい時期ですが、衣服の調節を上手くして、元気に過ごしてほしいと思います。

また、先月もお伝えしましたが、インフルエンザだけでなく感染性胃腸炎やアデノウイルスによるプール熱など、様々な感染症が増えてきました。目の前に迫ってきた発表会の後にも、お餅つきやクリスマス会など楽しい行事がまだまだ続きます。手洗いやうがいなどを遂行して、感染予防に努めましょう。また、体調不良での登園によって感染を広げてしまうことのないよう、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

先日、インターネットの記事でとても考えさせられる記事がありました。それは、元プロ野球選手、そして元メジャーリーガーのイチロー氏が、全国の高校野球部にスポット的に指導を行っていて、ある高校で発言した言葉に関するものでした。

全ての発言をここに文字にして伝えるのは難しいのですが、大まかな内容としては

・今は指導する側が厳しくできなくなってきている。それは高校生にとっては実は酷なこと

・昔は心の弱い生徒や力のない生徒も、厳しい指導者がある程度のところまでは引っ張り上げてくれた。しかし今は、厳しい指導ができなくなってきて、そういう生徒を引っ張り上げることがしにくくなってきている。

・だから、それは自分でやらなきゃ。でもこれはなかなか大変。

というような発言の内容でした。そしてその発言についてその記事では、昔は自分で自分を厳しく律することができない人や若者は、厳しい大人や先輩などがその人の自堕落さや怠け癖を厳しく指導し強制してくれた。だからそういう人でも何とか脱落することなくある一定のところまでは引き上げて育ててもらえた。しかし今は学校に限らず職場や様々な場面で、厳しく指導すると様々な言葉を用いて加害者のように扱われるリスクがあり、さらに職場ではそのような指導に耐えられなくて会社を辞めてしまうということもあって、厳しく指導する人はどんどんいなくなっている。つまり、これからは「やる」も「やらない」も「自己責任」の時代になってきている。それは自分の人生に対しても、である。これまでは周囲に「自分のことを厳しく監督・指導する」役の人がいて、自分は「それに従いながらもがむしゃらに努力する」役に専念すればよかった。しかし、これからはその両方の役を自分で行わなくてはならない。つまり、自己管理能力の低い人にとっては非常に厳しい時代となってきている。今の時代は昔よりも優しくもてなされ、快適な日々になってきているが、同時に「酷な時代」だと思う。「自由はなにもかもを許容してくれる優しい表情と、すべてを許容するがゆえに一切の手を差し伸べない残酷な表情を併せ持っている。」と締め括っています。

今の時代の流れを違う角度から見た、とても奥が深く興味深い記事だと思いました。

 園長 藤本 志磨

~参考記事11/18現代ビジネス配信

「イチローも警笛を鳴らした…「大人に叱ってもらえない」Z世代が直面する「やさしさという残酷」~

2023年11月4日土曜日

園だより 令和5年11月号

朝夕はすっかり秋らしくなり、肌寒さも感じるようになりました。ただ、日中は日向にいるとまだ少し暑さも感じられる日もあり、一日の気温差が大きい時期ですので、衣服の調節をうまく行いながら過ごしていきたいと思います。厚手の長袖よりは薄手のものを重ね着することで、調節がしやすくなりますので、工夫をしてみてください。

また、インフルエンザが全国的にも流行しています。インフルエンザにもいくつかの型があり、一度罹って完治しても型が変わればまた罹る可能性があるため、油断はできません。そして、現在ウイルス性の胃腸炎も流行の兆しがあるようです。園でも嘔吐をする園児が少しずつ出てきています。併せて十分にお気を付けください。

 

今年はスポーツの世界で日本の選手や日本代表が大きな活躍をし、好成績を収めるニュースをよく耳にしているように感じます。最近ではサッカー日本代表が強化試合で強豪国に勝利し続け、日本サッカーのレベル向上が注目を集めています。そんな話題の中で、アジアのある国のマスコミの記事について目にすることがありました。その国でもプロリーグがあり、国内でプレーをする選手たちはクラブチームの潤沢な資金によって高額な年俸を手にしている選手がたくさんいるそうです。しかし、その国のサッカーのレベルは今の日本と比べると雲泥の差があるのだそうです。その国の中では恵まれた環境にいることで、敢えて年俸を下げてまで苦難の多い海外でプレーをしようとする選手は少なく、また世界で勝てる強豪国になろうという意識も低いと嘆いている内容の記事でした。

今の恵まれた環境で十分に幸せなのだからそれでいいという考え方もあれば、とにかく自分のサッカーのレベルを上げたい、その国の代表となって世界のトップを目指したいという考え方もあり、どちらが正しいとか間違っているということは言えません。ただ間違いなく言えるのは、上を目指す意識が無ければ、人は大きな成長は遂げられないという事ではないかと思います。勿論一つのことを長く続ければ少なからず人は成長します。しかし、目標を持って上を目指す意識があることで、たとえ過酷な環境であってもチャレンジしようという意識が生まれ、それを乗り越えようと必死になることが人を成長させます。恵まれた環境ではそういった意識は生まれないということはないと思いますが、生まれにくさは多少あるかもしれません。随分前ですが、「人は逆境に立たされた時こそ成長する」、「恵まれない環境が自分を成長させてくれた」そんな記事を読んだこともありました。

人は前向きに「夢」や「目標」を持つことが、何より大切なことだと改めて感じました。その中で、もし自分が立たされている状況や環境が辛い、苦しいと思うことがあった時、それを「不幸」として捉えるのではなく、「成長のチャンス」として捉えて、その状況から脱するために何ができるか、何をしなければならないかを考え、そして実行することが「幸せ」への道筋になるのだと思います。「わかっていても、そう上手くはいかない」ということもわかっていますが、「行動(チャレンジ)しなければ何も変わらない」ということもまた事実。「苦しんだ分だけ幸せが待っている」と自分に言い聞かせながら、これからも頑張っていきましょう。

 園長 藤本 志磨

園だより 令和6年5月号

  徐々に日中の気温が上がってきました。まだ気温は上がっても湿度は高くないのでそこまでの厳しい暑さではないですが、体が暑さに慣れていない分、今から熱中症には十分に気を付けていきたいと思います。また、ご家庭でも夜の睡眠時間を十分にとり、朝食で水分と塩分も含めた栄養をしっかり補給して...