2023年11月4日土曜日

園だより 令和5年11月号

朝夕はすっかり秋らしくなり、肌寒さも感じるようになりました。ただ、日中は日向にいるとまだ少し暑さも感じられる日もあり、一日の気温差が大きい時期ですので、衣服の調節をうまく行いながら過ごしていきたいと思います。厚手の長袖よりは薄手のものを重ね着することで、調節がしやすくなりますので、工夫をしてみてください。

また、インフルエンザが全国的にも流行しています。インフルエンザにもいくつかの型があり、一度罹って完治しても型が変わればまた罹る可能性があるため、油断はできません。そして、現在ウイルス性の胃腸炎も流行の兆しがあるようです。園でも嘔吐をする園児が少しずつ出てきています。併せて十分にお気を付けください。

 

今年はスポーツの世界で日本の選手や日本代表が大きな活躍をし、好成績を収めるニュースをよく耳にしているように感じます。最近ではサッカー日本代表が強化試合で強豪国に勝利し続け、日本サッカーのレベル向上が注目を集めています。そんな話題の中で、アジアのある国のマスコミの記事について目にすることがありました。その国でもプロリーグがあり、国内でプレーをする選手たちはクラブチームの潤沢な資金によって高額な年俸を手にしている選手がたくさんいるそうです。しかし、その国のサッカーのレベルは今の日本と比べると雲泥の差があるのだそうです。その国の中では恵まれた環境にいることで、敢えて年俸を下げてまで苦難の多い海外でプレーをしようとする選手は少なく、また世界で勝てる強豪国になろうという意識も低いと嘆いている内容の記事でした。

今の恵まれた環境で十分に幸せなのだからそれでいいという考え方もあれば、とにかく自分のサッカーのレベルを上げたい、その国の代表となって世界のトップを目指したいという考え方もあり、どちらが正しいとか間違っているということは言えません。ただ間違いなく言えるのは、上を目指す意識が無ければ、人は大きな成長は遂げられないという事ではないかと思います。勿論一つのことを長く続ければ少なからず人は成長します。しかし、目標を持って上を目指す意識があることで、たとえ過酷な環境であってもチャレンジしようという意識が生まれ、それを乗り越えようと必死になることが人を成長させます。恵まれた環境ではそういった意識は生まれないということはないと思いますが、生まれにくさは多少あるかもしれません。随分前ですが、「人は逆境に立たされた時こそ成長する」、「恵まれない環境が自分を成長させてくれた」そんな記事を読んだこともありました。

人は前向きに「夢」や「目標」を持つことが、何より大切なことだと改めて感じました。その中で、もし自分が立たされている状況や環境が辛い、苦しいと思うことがあった時、それを「不幸」として捉えるのではなく、「成長のチャンス」として捉えて、その状況から脱するために何ができるか、何をしなければならないかを考え、そして実行することが「幸せ」への道筋になるのだと思います。「わかっていても、そう上手くはいかない」ということもわかっていますが、「行動(チャレンジ)しなければ何も変わらない」ということもまた事実。「苦しんだ分だけ幸せが待っている」と自分に言い聞かせながら、これからも頑張っていきましょう。

 園長 藤本 志磨

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