2026年3月1日日曜日

園だより 令和8年3月号

やわらかな日差しが感じられる日も増え、徐々に春の足音が近づいてきました。特に年長さんにとっては園生活最後の月となり、入園してから今日までの成長を感じながら、一日一日を大切に過ごしています。

一年という期間は早いもので、気づけばもう進級、卒園のシーズンとなりました。最も長い子では、生まれてからほぼ全ての時間に当たる6年間をこの青葉幼稚園で過ごしており、我が子のように成長を間近で見させていただいた私たち職員にとっては、毎年寂しい季節でもあります。

普段は職員室に居る時間が多い私も、カリキュラムや行事で過ごした時間、お部屋に行って一緒に遊んだり会話をした時間など、様々な思い出があり、どれも楽しかった思い出として残っています。担任ならばその何倍もの思い出があり、喜怒哀楽を共有してきた子ども達が巣立っていくこと、自分のクラスではなくなることに大きな寂しさを感じることでしょう。

この職業は儚いもので、大人の私たちの記憶には残り続けても、子ども達からは徐々に幼稚園の思い出や先生の記憶が薄れてなくなっていきます。数年経てば、街ですれ違っても先生だと気付かない子もいるでしょう。それは、それだけ刺激的な経験や日々を過ごしている証であり、当たり前のことです。しかし、子ども達から青葉幼稚園での記憶がなくなっても、青葉幼稚園で過ごした日々、成長した事実は変わらず子ども達の中で生き続けます。だからこそ、最後まで子ども達を指導し、教育・保育していくことが我々の仕事です。

3月は先述の通り、進級や卒園のシーズンということで終わりに向けた仕上げのイメージがありますが、私は「リスタート」に向けた準備期間だと感じています。

子ども達の人生という長い目で見た時に、幼稚園を卒園して小学校に上がることや次の学年に変わることは、ステージの切り替わりはありますが、どれも成長の流れの中の一つにすぎません。ですので、3月は終わりに向けた纏めの時期ではなく、4月から良いスタートができるように、次のステージやステップを見据えた準備期間だと感じています。各クラスの職員も「これで終わり」という保育ではなく、次の学年を見据えて日々の保育を行っています。

残り少ない期間ですが、最後まで沢山の経験や思い出を作り、立派に次のステップへと進めるよう、青葉幼稚園として保育を行っていきますので、ご家庭でも子ども達の成長を温かく見守っていただけますと幸いです。

                                                                                                                                        総務主任 藤本 利樹


2026年2月1日日曜日

園だより 令和8年2月号

  冬らしい厳しい寒さが続き、日中の晴れた日でも身の引き締まるような寒さを感じる季節となりました。そんな凍えるような寒さの中でも、子ども達は元気いっぱいです。ニコニコした笑顔で友達と声を掛け合いながら園庭へ飛び出し、鬼ごっこをしたり遊具に登ったりと、体を動かすことを心から楽しんでいます。寒さに負けることなく遊びまわる子ども達の姿に、私たち大人の方が元気と活力をもらっているように感じます。

一方で、晴れの日が続き外遊びがしやすいこの時期は、空気の乾燥による感染症の流行が心配される時期でもあります。園では室内の湿度管理や換気を意識しながら、子ども達が安心して過ごせる環境づくりに努めていますが、市内の小・中学校では学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいる状況です。インフルエンザは高熱が出るというイメージがありますが、最近では微熱程度の症状でも陽性反応が出るケースや、発症直後の検査では陰性であっても、翌日の再検査で陽性となるケースも報告されています。ご家庭におかれましても、手洗い・うがいなどの基本的な予防とともに、お子様の体調の変化に十分ご留意いただき、体調が優れない場合には無理な登園を控えるなど、感染拡大防止へのご理解とご協力をお願いいたします。

 

さて、新年を迎えたと思ったら、あっという間に2月を迎えようとしています。今年は冬季オリンピックをはじめ、野球やサッカーなど、世界的なスポーツ大会が数多く開催される年でもあります。テレビやインターネットを通して選手たちの姿を目にする機会も増えることでしょう。そんなスポーツ観戦では、直接会ったこともなく、言葉を交わしたこともない選手であっても、多くの人が自然と心を寄せ、熱心に応援します。それは、相手の表情や行動を通して、「今どんな気持ちなのだろう」「どれほど努力してきたのだろう」と想像し、共感する気持ちが生まれるからだと言われています。

懸命に挑戦する姿や、困難を乗り越えようとする姿に心を動かされる経験は、私たち大人にとっても大きな力になります。そしてそれは、日々の園生活の中で一生懸命に遊び、学び、成長していく子ども達の姿にも通じるものがあるように感じます。結果だけでなく、その過程にある努力や挑戦を温かく見守り、共に喜び、励ますことの大切さを、改めて感じる今日この頃です。

 寒さの厳しい季節はまだ続きますが、子ども達一人ひとりの成長を大切にしながら、心も体も健やかに過ごせる一年にしていきたいと思います。今年も職員一同力を合わせ、子ども達と共に歩んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

園長 藤本 志磨

2025年12月19日金曜日

園だより 令和8年1月号

  一年で最も昼が短くなる冬至を数日後に控え、クリスマスや年末年始に向けて街の空気にも慌ただしさが感じられる頃となりました。

新年を迎えるにあたり、保護者の皆様にはこの一年も多くのご協力を賜り、心より感謝申し上げます。皆様の支えがあってこそ、子どもたちは安心して、毎日笑顔で園生活を積み重ねることができました。

今回は1月号とはなりますが、終業式に合わせて年内の配信となりますため、今年最後のおたよりとしてお届けいたします。

 

皆様、そして子ども達にとって2025年は如何だったでしょうか。順風満帆な一年を過ごされた方もいれば、苦労した一年の方もいらっしゃるかと思います。

特に子ども達は、大人以上に初めての経験が多く、毎日が新鮮で長い一年だったことでしょう。その長い一年の中で、沢山の喜怒哀楽という感情にも触れてきたと思いますが、この喜怒哀楽が、大人への成長、人生の彩になっていくと私は感じています。良い一年も、思うようにいかなかった一年も、それぞれの人生という本の中のたった1章です。

この人生の中で、これから先にはまだ何も書かれていない白紙のページが沢山あります。そして、良い物語には必ず途中で試練があり、ここまで楽しいページばかりだったとしても、この先のどこかで必ず重いページがやってきます。しかし、人はそれを乗り越えていくことで、更に良い物語が生まれると思っています。子ども達には、「終わり良ければ総て良し」。どんな一年だったとしても、毎年良い一年の締めくくりをして、また翌年の新しいページに繋げていってほしいと思っています。

さて、話は少し変わりますが、1号認定の子ども達は20日から、2.3号認定の子ども達は一番遅くて28日から冬休みになります。冬休みは、ご家庭で過ごす時間が増えることで、子どもたちがいつも以上に家族のぬくもりを感じられる時期です。私自身も、冬休みの家族との思い出や、何とも言えない温かい年末の空気感など、今でも鮮明に覚えていることが多いです。クリスマスや年末年始の行事、親子でゆったりと過ごす時間、親戚との関わりなど、さまざまな体験が子どもたちの心を満たし、成長を後押ししてくれます。お休み明けには、冬休みの思い出を話しながら言葉が増えていたり、できることが増えていたり、表情がぐっと頼もしくなっていたりと、短い期間でも大きな変化を見せてくれることも珍しくありません。保護者の皆様はいつも家事やお仕事でお疲れのことと思いますが、少しゆっくりできる冬休みに、より一層の体験や愛情を子ども達に注いであげていただければと存じます。

 

結びとなりますが、本年も青葉幼稚園は多くの方々に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。体調管理には十分お気をつけて、良いお年をお迎えください。そして年明け、子どもたちの元気な姿に会えることを楽しみにしております。


総務主任 藤本 利樹

2025年12月9日火曜日

園だより 令和7年12月号

 朝晩は寒さを感じる日が増えてきました。園庭の赤楓の紅葉も一気に進み、今年も鮮やかで素晴らし姿を見せてくれています。葉っぱが落ちるまでのわずかな間しか見られない姿ですから、皆さんにも是非見て頂きたいと思います。

 寒さと同時に今年は例年よりもインフルエンザの流行が早く訪れ、この後の発表会に向けて心配な日々が続いています。手洗い、うがい、湿度管理など基本的な対策とともに、健康観察と早めの対応が感染拡大を防ぎます。本人の体調のことだけでなく、集団生活をしている一員として、決して無理や安易な判断はせずに、病院受診や家庭保育などのご理解とご協力をお願い致します。

 

さて、発表会を目前に控え、今は日々クラス毎に練習に余念がありません。当日来場されるお客様に少しでも素敵な姿をご披露するため、子どもたちは一生懸命に取り組んでいます。自信のなさや照れなどが邪魔をして自分の殻をなかなか破れない子もいれば、見てもらうことに喜びを感じ、楽しそうに踊ったり演技をしたりする子もいます。それぞれの子どもたちがそれぞれの目的や課題を持ちながら取り組んでいます。人前が苦手な子にとっては本当に大変なチャレンジでしょう。しかし、その苦手なことにチャレンジすること、最後まで努力し続けることに大きな価値があります。最近は苦手なことや上手くいかないこと、大変なことを避けて、やりたいことや好きなことにひたすら取り組むことが良しとされる時代になりつつあります。子どもが嫌だと思うことやストレスを溜めることは成長にとって良くないこととして認識されてしまっているからです。

しかし、私はそれは大きな勘違いだと思っています。人間は小さな頃から必ず何かしらのストレスを感じながら、それを乗り越えたり我慢したりしながら成長していくものです。小さな頃から小さなストレスを何度も乗り越え、成長とともに徐々に高く大きくなっていく壁を乗り越えていく経験が、社会に出た時の生きる力や逞しさとなります。最近はストレス耐性が低く、心が脆い人が増えてきました。ストレスの多い世の中に変化したということもあるかもしれませんが、それと同時に必要なストレス耐性、レジリエンス(困難や逆境の中でも、立ち上がって前に進もうとする力や柔軟性)を身につけないまま年齢だけを積み重ねてきている人が増えていることも大きな一因ではないかと思っています。今、自分の問題点をどう分析するのか、原因は何か、どうしたらその問題を克服できるのか、解決できるのか、そんな事を考え、向き合う経験が少なければ、当然自分がどうしていいか分からずに追い込まれる一方で、簡単に現実から逃げる選択をしてしまうのも頷けます。人間ですから落ち込んだり心が折れたりする時は必ずあります。しかし、大切なのはそこから早く立ち上がり、再び前に進もうとすることができる力、最後までやり切る力、物事を柔軟に考える柔軟性です。そのレジリエンスの力を年齢とともにしっかりと育てていくことが、子どもたちの本当の将来の幸せにつながるものと私たちは信じています。

日々の生活や行事など、園生活の中には様々な出来事があります。楽しいことやうれしいことから辛いことや悲しいことまで本当に色々な事があるはずです。しかし、それら全てが大切な経験である事と信じて、今はとにかく目の前の出来事に一生懸命取り組んでほしいと思います。今年の発表会も、それぞれの子どもたちにとって実り多い機会となる事を願っています。

園長 藤本 志磨

2025年11月1日土曜日

園だより 令和7年11月号

 夏の暑さが嘘だったかのように、10月に入ってからは日ごとに気温が下がり、あっという間に秋から寒い冬へと移り変わりそうな今日この頃です。

幼稚園では、無事に運動会が終わり、次は12月の発表会に向けて、職員・子ども達が各クラス一生懸命練習を始めております。運動会とは打って変わって、お遊戯・劇という、演技力やリズム感、記憶力などが必要となる発表会では、また新たな才能の片鱗を見せてくれる子どもたちが出てくるだろう、と楽しみにしております。

その一方で、発表会に限らず、青葉幼稚園の2学期には沢山の行事やカリキュラムがあり、人には得意不得意がありますので、活動によって気の進まない子ども達もいます。その姿を見ていて、可哀想に感じてしまうこともあります。しかし、その経験こそが、逞しい大人になるために必要な経験でもあると感じています。

私がよく勉強させていただいている、埼玉県のとある園長先生はこのように仰っていました。「保護者は勿論、先生も子どもの幸せを願う。幸せになってほしい、幸せでいてほしい。でも、その幸せの感じ方を考えてほしい。転ばないようにすること、嫌なことから守る事。そうして守られた子どもの笑顔に幸せを感じるのではなく、(物理的にも、経験的にも)転んでも起き上がろうとすること、その頑張っている姿に幸せを感じてほしい」

これは、前回私が8.9月号で書かせていただいた「困難(壁)を乗り越える力」にも繋がっていると感じています。

勿論、私たち大人が事前に守らなければいけない場面、止めなければいけない場面もたくさんあります。大ケガをしないように、深い傷がつかないように守るのが、大人の役目であることも多くあります。しかし、それだけでは本当の子どもの成長には物足りないとも感じています。時には転ばないように、失敗しないように手を差し出すのではなく、転んでからどのように手を差し伸べるか、失敗してからどのようにフォローするか。一歩先を見据えて、適切な道しるべを作ってあげる。この経験が、子ども達の成長を加速させ、立派な大人へと導いてくれると考えています。

あと一か月先にはなりますが、12月の発表会では練習以上の力を発揮できる子もいれば、セリフが飛んでしまう子、振り付けを間違える子、緊張から涙する子など、様々なことが起きると思います。大人や本人が望んでいる結果にならないことがあるかもしれません。しかし、子ども達はそれでも人前に立ち、自分なりに最後までやり抜くはずです。それが発表会の意義の一つでもあると考えています。保護者の皆様には、できなかったこと、失敗したことではなく、その子それぞれの頑張りや成長に幸せを感じ、結果だけではなく「過程」を褒められるように、発表会までの1か月、お子さまの成長を見守っていただけますと幸いです。

最後になりますが、素敵な発表会になるよう、子ども達はもちろん、職員も練習や衣装、壁面の準備など、一生懸命頑張って参ります。是非、温かい心で楽しみにしていただけますと幸いです。

総務主任 藤本 利樹

2025年10月1日水曜日

園だより 令和7年10月号

  ようやく秋の気配が感じられるようになってきました。まだ油断はできませんが、あの灼熱地獄の頃に比べれば本当に過ごしやすくなりました。この後は一日の中での寒暖差や日によっての寒暖差など、季節の変わり目特有の環境の変化に気を付けていきましょう。

 間もなく運動会の日がやってきて、その後も行事が目白押しとなります。一つ一つ行事を経験しながら大きな成長を遂げていく時期になりますので、体調不良以外はできるだけお休みしないようご協力をお願いいたします。

 さて、臨海保育が随分と前に行われた行事のように感じますが、今年の臨海保育は私たち職員も本当に思い出に残る臨海保育となりました。例年、天気や気温などを確認しながらその日の細かな活動時間を決めていくので、毎日同じことを繰り返しているように見えて、約2週間全く同じタイムスケジュールで繰り返されることはあまりなく、職員も臨機応変に対応していくのが常の行事になります。今年も、お天気はいいのに台風の影響で遊泳禁止の日や、海水温が冷たく砂遊び多めで海遊び少なめという日もありました。

 そんな毎日が変化にとんだ臨海保育で、過去最大級の変化が起きたのが7月30日に起きた津波警報でした。「地震の後は津波に注意!」ということは誰しもが理解しているところだと思いますが、あの日はいきなりの津波警報。最初は誤報なのではないかと耳を疑いましたが、テレビやスマホで情報収集すると、どうやら誤報ではなさそうということが分かり驚きました。第一報を確認したのが丁度京葉道路から千葉東金有料道路に入って少ししてから。すぐに園とバスと連絡を取り合い、まずは情報収集のために直近の野呂P.A.にて待機。その間にも津波注意報が警報に変わり、予想の津波の高さが数十センチから3mに更新され、すぐに園に引き返すことを決めました。帰園途中の車の中で、「中止か園で続行か、日程変更は可能か」、「このまま続行の場合、食事は対応できるのか、布団はどうする、お風呂はどうする、夜のキャンプファイヤーは?花火は?」「台風の影響で天候が悪くなったら水遊びもできない、そうなったら何ができる?」他にもいろいろなケースを想像しながら、「園でお泊り保育をする!」と決断し、まずは私と総務主任の利樹と手分けをして、対外的な案件についてできる手配を進めました。

その間、職員も同様に「園に戻ったら、まずこども達をどこに誘導して何をするか」「子ども達がつまらない思い出にならないために、特別なお泊り保育にするために何ができるか」を必死に考えてくれました。そして、園に戻ると同時に子どもについて誘導する人、次の準備をする人、その次の為、夜の為、明日の為の準備をする人とそれぞれ手分けをして一気に動き始めました。その時の姿は一人一人が本当に頼もしく思えました。結果としてもっとできることがあったかもしれないし、他の方法もあったかもしれません。子ども達の満足感としては物足りなかったかもしれません。それは本当に申し訳ありません。しかし、職員はあの時にあの状況でできることは全て出し切ってくれたと思っています。

以前にこの園だよりでも書いたような気がしますが、通常ではない状況に陥った時に、その人の、その組織の本当の力が現れると私は思っています。今回の出来事は、決して幸運な出来事ではありませんでしたが、園としてはそこから得られるものはとても大きかったと感じています。もちろん100点満点で完璧とは言いませんが、少なくとも何があっても諦めずに力を合わせ、困難を乗り切ろうとする団結力と信頼関係があるチームであることは間違いありません。私が大好きな自慢の青葉の職員たちのお話でした。

園長 藤本 志磨

2025年8月1日金曜日

園だより 令和7年8・9月号

  夏の暑さが日に日に増しており、外に出ることが億劫になるような季節になりました。

熱中症の恐れがあり、外遊びも思う存分できない季節。年々、温暖化で猛暑日が多くなっており、臨海保育、運動会など、子どもたちにとって貴重な経験、思い出になる行事も、気候が理由で見直さなければいけない時代になってしまうのかな。と、不安に思う日々です。子どもたちの未来の為にも、少しでも涼しいと感じられる日々が増えるように、今できることは何だろう?そう改めて考えさせられる季節でもあります。

 

さて、保護者の皆様には事前にお伝えしておりました通り、僭越ではございますが、今回から総務主任の藤本利樹が、園長と隔月で園だよりを発行させていただく運びとなりました。園長がこれまで発行してきた園だよりの雰囲気を踏襲しながらも、私なりに感じたこと、伝えたいことを、私らしく書かせていただければと思いますので、少しでも目を通していただけましたら幸いです。

私にとっての第一回目の園だよりのテーマは「これからの幼児教育の在り方」について、私なりの想いを書かせていただきたいと思います。

今の幼児教育で大切なことの一つとして、「困難(壁)を乗り越える力の習得」があると考えています。これは「レジリエンス能力」とも呼ばれています。

今の時代、何事においても「ハラスメント」という言葉が付いて回ります。「パワハラ」「セクハラ」、聞き慣れないものだと「ヌーハラ」等です。ヌーハラとは、「ヌードルハラスメント」の略で、上司が麺を啜る音が不快という所から生まれたそうです。生きていくうえで、自分にとっては当たり前のことでも、相手が不快に感じたら「ハラスメント」になる世の中です。学校教育の世界でも、教師は生徒の指導の仕方に「パワハラ」「セクハラ」と言われないように、言動には敏感になっています。

このような時代では、教師は生徒に対して厳しく指導することができませんので、他人に発破をかけられて動かしてもらう時代ではなく、自分で自分を動かしていく時代。自分でやらない子はどんどん置いて行かれる、子どもにとっては昔よりも厳しい時代になってきていると感じます。

そこで必要になってくるのは、子ども達一人ひとりの「自制心」と「自律心」だと私は思います。自分自身で「損」「得」ではなく「善」と「悪」で区別ができる心。自分に今何が必要かを理解し、自分で考えて努力できること。これが、これからの時代を生きる子の、人生を華やかなものにするか、そうでないものにするかの鍵であり、これこそが「レジリエンス能力」を高める秘訣であると思います。

 私たち幼児教育に携わる者は、子どもたちにカリキュラムや様々な活動、体験を通して、チャレンジしてみる心を養い、人格形成の基礎段階で、やってみる、頑張ってみる、という行為に抵抗を持たない子どもを育てていくこと。これが、将来的に壁に直面した時に、乗り越え、逞しく成長できる人になるための基盤として必要なことだと感じています。

その為に、まずは私たち「先生」と呼ばれる立場の人間が、レジリエンス力を高めていかなければいけないと感じます。「頼まれごとは試されごと」結果も大切ですが、まずはやってみる前向きな姿勢、過程を大切にしていきたいと思います。

総務主任 藤本 利樹

園だより 令和8年3月号

やわらかな日差しが感じられる日も増え、徐々に春の足音が近づいてきました。特に年長さんにとっては園生活最後の月となり、入園してから今日までの成長を感じながら、一日一日を大切に過ごしています。 一年という期間は早いもので、気づけばもう進級、卒園のシーズンとなりました。最も長い子で...