蒸し暑さを感じる日が少しずつ増え、季節の移り変わりを感じる頃となりました。日によって天候の差も大きい時期ですが、子どもたちは毎日元気いっぱいに過ごしています。新年度が始まって二か月が経ち、園生活のリズムにも少しずつ慣れ、笑顔で過ごす姿が多く見られるようになりました。ご家庭でのお子さんの様子はいかがでしょうか。4月当初の緊張感も少しずつほぐれ、園でもご家庭でも、自分らしい姿を見せてくれる場面が増えてきた頃かと思います。
園生活の中では、新入園児はもちろん、進級児も担任やお部屋、クラスメイトが変わり、4月は緊張した表情で過ごす子どもたちの姿が多く見られました。しかし5月以降は、笑顔で話しかけてくれる子、積極的に挨拶をしてくれる子などが増え、「少しずつ新しい環境に慣れてきたんだなぁ」と感じることがあります。
一方で、環境に慣れてくると、子どもたちの様々な感情や姿も見られるようになります。甘えが強くなったり、お友達や兄弟とのケンカが増えたり、「自分の思い」を強く出す場面もあるかもしれません。大人としては、つい心配になったり、どう関わればよいか悩んだりすることもあると思います。
ですが、そうした姿は決して悪いことばかりではありません。子どもたちが「ここなら安心できる」と感じ、自分の気持ちを少しずつ表現できるようになってきた証でもあります。自分の思いを伝えること、時にはぶつかること、気持ちを切り替えること。そうした経験を重ねながら、子どもたちは少しずつ人との関わり方を学び、成長していきます。ですので、自分の感情を出せるということはとてもよいことですし、その中で、感情表現の仕方の適切、不適切を、経験を通して学べばよいと思っています。
入園式の日に私は、「喜怒哀楽」を廻して大人になる。という話をさせていただきました。幼稚園は、楽しいことだけでなく、悔しい気持ちや悲しい気持ちも経験しながら、人との関わり方や自分の気持ちとの向き合い方を学んでいく場所でもあると考えています。子どもたちにとって毎日が楽しいことばかりではないかもしれません。しかし、その一つひとつ、喜怒哀楽を廻していく経験が、心の成長につながっていくのだと思います。
これから一年を通して、子どもたちは嬉しいことも、悔しいことも、時にはうまくいかない経験も含めて、大人の感覚だけで判断するのではなく、子どもたち一人ひとりの気持ちを受け止めながら、ご家庭と園とで一緒に成長を支えていければと思っております。
気温や湿度も高くなり、疲れが出やすい時期となってきます。熱中症などの体調管理にも気を付けながら、6月も元気に過ごしていきましょう!
園長 藤本 利樹