2022年12月22日木曜日

園だより 令和5年1月号

 早いもので令和4年もあと数日で終わり、新たな年を迎えます。今年も新型コロナウイルスの影響から解放されることはありませんでした。また、新型コロナウイルスだけでなくロシアのウクライナ侵攻など世界情勢の影響もあり、様々な品目で価格の値上がりが相次ぎ、家計へも大きな影響が出始めた年でした。園でも物品等の値上げで皆様にもご迷惑をお掛けしてしまいました。今後もこの状況は続きそうな気配ですが、令和5年は何か少しでも明るい兆しが見えるような年になってくれれば、と願うばかりです。

 一方で、スポーツ界では日本選手が大変活躍した年でした。2月に行われた北京冬季オリンピックでは過去最多18個のメダルを獲得し、アメリカメジャーリーグではエンゼルスの大谷翔平選手が1918年ベーブ・ルース以来104年ぶりにメジャーリーグで「2桁勝利&2桁本塁打」を達成しました。記憶に新しいサッカーワールドカップでは日本が強豪ドイツとスペインに歴史的勝利をおさめ、決勝トーナメント進出を果たしました。また、1998年フランス大会の初出場以来世界からも注目されてきた日本人サポーターの観戦後のごみ拾いや日本チーム使用後のロッカールームの整理整頓、折鶴などの心遣いなども話題になり、海外の方々から賛辞を贈られたことは大変うれしく誇らしい出来事でした。ただ、日本の良さを海外の方々に気づかされたという点は、少し複雑な面もありました。日本人は真面目で謙虚な人が多いと言われていますが、自らの良さを外に向けてアピールすることがまだまだ少し苦手な面があります。これまでの長年にわたる歴史や文化の中で体の中に染み付いたものなので、そう簡単には変われないものかもしれませんが、今後世界の様々な国の方々とのかかわりが一層増え、また世界を舞台に活躍しようとする若者も増えてくるでしょうから、日本の良さは忘れずに残しつつ、世界基準に適応していってほしいと思います。

その上で気を付けなければならないのは、いつも世界が正しく日本が変わることが正しいことと決めつけないようにしなければならないということです。戦後は特に欧米に追い付き追い越せで経済成長を遂げながら、ものの考え方を含めあらゆる面で欧米をモデルにしながら日本がそこに近づこうとしてきました。「世界ではこれがスタンダード」「欧米ではこんなに進んでいる」「日本もそうならないとダメだ」…。しかし、欧米は何でも日本の見本となり、その結果欧米ではみんなが幸せになっているのだろうか。その中にはむしろ日本の方が優れていた文化や国民性があったのではないだろうか。欧米に近づこうとすることでせっかくの日本の良さが失われてしまった面もあったのではないか。そんなことを感じることが時々あります。今回のサッカーワールドカップでも世界が日本の良さを教えてくれたように、これからは世界を見たときに、日本が学ぶべきことと日本を学んでほしいことをしっかり見極められるようになってほしいと思います。真面目さと謙虚さという日本人の良さを十分に発揮し、外国から良い面を学びつつ、日本人の良さは積極的に発信し、いつか「日本人に学べ」という存在になれたらいいな、と思います。

2023年が皆様にとって素晴らしい一年となりますように!

園長 藤本 志磨

園だより 令和6年5月号

  徐々に日中の気温が上がってきました。まだ気温は上がっても湿度は高くないのでそこまでの厳しい暑さではないですが、体が暑さに慣れていない分、今から熱中症には十分に気を付けていきたいと思います。また、ご家庭でも夜の睡眠時間を十分にとり、朝食で水分と塩分も含めた栄養をしっかり補給して...