2022年5月31日火曜日

園だより 令和4年6月号

 一日の気温差や、日ごとの気温差が大きい日々が続いています。健康管理も難しく、体調を崩しやすい時期です。園でも「暑い時は脱ぐ、寒い時は着る」と衣服の調節を子ども達にお話しながら、健康管理に気を付けて保育を進めていきたいと思います。

 さて、1ヶ月ほど前にリモートで「『脳科学』『最新情報』を活かす これからの子育て&幼児教育」という研修を受けました。2名の講師の先生のお話でしたが、一人は幼児活動研究会/日本経営教育研究所所長の八田哲夫先生、もう一人は工学博士/脳科学者である西剛志先生のお話でした。幼稚園・保育園・こども園の職員向けの研修でしたが、ご家庭での子育てとも共通することが非常に多かったので、少しご紹介します。

 

◆八田先生の講演

①人は物事の最初の印象や受け止め方、考え方で結果が大きく変わる。「できる!」「できそう!」「やりたい!」その気持ちで始めれば、良い結果・成果につながる可能性が高くなる。

②人は自分が何かをするときも、人が何かをしているのを見ている時も、目の前の人の影響を受ける。(ミラーニューロン) 保育者や大人が不安そうにしていれば、子どももその影響を受けて不安な気持ちになる。逆に「大丈夫!」「できる!」その気持ちを子どもが感じ取れば、子どもは本来の力を発揮することができる。

 

◆西岡先生の講演

様々なエビデンスを基に今わかってきたこと、

①こども達の将来のために必要なとても大切な力は「困難を乗り越える力(レジリエンス)」。特に将来の予測が困難な現在、何が起きてもどんな状況でも歩み続けられるレジリエンス能力が必要。

②レジリエンス能力を育てるには「褒める」ことが大切。しかし、ポイントが二つある。一つは、「能力」や「結果」を褒めるのではなく、それまでの「過程」や「努力」を褒めること。「能力」や「結果」を褒めていると、できる結果を求めるためにチャレンジしなくなる。「過程」や「努力」を褒めることで、チャレンジすることを選択するようになる。二つ目は、「褒める」だけではなく時には「叱る」ことも忘れないこと。褒めるだけ、叱るだけ、無関心(放任)よりも、時には叱り、時には褒める、をしっかり使い分けることが、最もレジリエンス能力の成長を遂げる。虐待は論外。

 

以上のようなお話でした。ザックリな内容ですが、何となくイメージは湧いたでしょうか。子どもの将来の幸せには、やはり周囲の大人の関わり方が非常に重要だという事は間違いないようです。改めて、心して保育を行わなければと感じた講演でした。

園長 藤本 志磨

園だより 令和6年5月号

  徐々に日中の気温が上がってきました。まだ気温は上がっても湿度は高くないのでそこまでの厳しい暑さではないですが、体が暑さに慣れていない分、今から熱中症には十分に気を付けていきたいと思います。また、ご家庭でも夜の睡眠時間を十分にとり、朝食で水分と塩分も含めた栄養をしっかり補給して...