2021年4月24日土曜日

園だより 令和3年5月号

 一日の気温差が大きい時期で、日によっても気温が大きく変化しています。新年度が始まり、慣れない環境の中でのストレスや疲労も溜まる時期と重なって、体調を崩しやすくなってきます。衣服の調節や体調管理に気を付けて、元気に過ごしていきましょう。

また、新型コロナウイルスの感染者も再び増え続けてきています。変異株の増加も非常に懸念されるところです。園でも引き続き感染防止対策を継続してまいりますので、各ご家庭でも十分にお気を付けください。特に、この後のゴールデンウィークの過ごし方については、感染防止に十分ご配慮の上お過ごしください。よろしくお願いいたします。

 

 新年度が始まり、子ども達は新しい環境に日々少しずつ慣れてきています。新入園児やクラス替えをした年長児は、これから新しいお友達が少しずつ増えていき、園での楽しみも増えてくると思います。同時に友だちとの関わりが増えてくると、人間関係の構築がまだまだ未熟なこども達は、どうしても小さなトラブルが起きてしまいます。双方でうまく解決できるようになるよう、状況を見守りながら必要に応じて間に入ってお話をしていくことも増えてくると思います。こども達同士の世界では、大人の世界では滅多にないような原因でトラブルが起きますが、この経験と繰り返しも、とても大切な経験となります。“お互い様”な場面も多くありますので、保護者の皆様もどうか寛容な計らいをお願い致します。

 また、これから新生活に慣れてくると、新しいカリキュラム等も徐々に始まります。こども達それぞれの好き嫌いや得意不得意、性格その他の特性によって好む活動や好まない活動もあると思いますが、興味がわいた活動にはより意欲を持って取り組んでもらい、興味の湧かない活動にも繰り返し臨んでいくことで、次第に向きあい方に変化が出てきたりするものです。時には、苦手で嫌いだった活動が、嫌々ながらも繰り返し努力を積み重ねることで一つ一つできるようになっていく経験から、本人が喜びや楽しみを感じ始め、自ら好んで取り組むようになり、最後は得意で大好きな活動に変わることもあります。今の子ども達には、何事にも一生懸命取り組む姿勢と、最後までやり抜く経験を積み重ねていってほしいと思っています。園とご家庭で子どもの頑張りを認め励ましながら、意欲的に取り組んでほしいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

 

園長 藤本 志磨

園だより 令和3年4月号

 ご入園・ご進級 おめでとうございます!

 春の温かさに包まれながら、とても清々しい気持ちで新年度を迎えることができました。この時期にみんな揃って新年度のスタートが切れるのは、約2年ぶりのこととなります。まだまだ心配な面はありますが、先の見通しがつかずに季節を感じる余裕のなかった昨年に比べると、春はこんなに気持ちの良い季節だったのだと改めて感じさせられました。今年度も新型コロナウイルス感染防止対策は継続されていくと思いますが、様々な制約の中でも少しでもこども達の成長に繋げられるよう、私共職員一同一生懸命頑張ってまいります。一年間どうぞよろしくお願いいたします。

 

 さて、子ども達は今年も一年間様々な経験を積み重ねていきますが、これからの園生活では楽しいことやうれしいこともあれば、辛いことや悲しい思いをすることも必ずあります。親としては当然いつも笑顔で過ごしてくれることを望みますが、このこども園という施設では、将来社会に飛び出していくこども達が、より優しく、より強く、より逞しく生き抜いていくための基礎をつくりあげる場ですので、良い思いも嫌な思いもたくさん経験してもらうことが大切だと思っています。そしてそのたくさんの経験とその時抱いた感情を、常に前向きに受け止め、その後の自分の人生にどう生かすかが最も重要なポイントです。特に、一見マイナスに思える辛い思いや悲しい経験は、受け止め方、考え方次第で貴重な経験に変わります。少し時間が掛かってもできるだけ物事をポジティブに考えられるようにして、転んでも立ち上がる強い心を、人の痛みがわかる優しい心を、そして何があっても前に進む逞しさを是非身につけてほしいと思います。これからこども達が生き抜いていかなければならない世の中は、決して天国のような夢のような世界ではありません。人生には必ず良い時もあれば悪い時もあり、自分の歩むべき道を見失いそうになる時もあります。それは1度だけではなく23度とやってくるかもしれません。そんな山あり谷ありの人生を、少しでも幸せに近づけるためには、どんな事にも負けない強いからだと心が絶対に必要になってきます。しかし、心も体も鍛えなければ決して強くはなりません。将来、自らの手でしっかりと幸せを掴み、そして笑顔で生きていくために、今するべき大切な経験をしっかりと積み重ねていきましょう。全ては子ども達の将来の笑顔のために。

園長 藤本 志磨

園だより 令和3年3月号

 日中は日差しのぬくもりを感じられる日が少しずつ増えてきて、春の訪れが待ち遠しくなってきました。ただ、まだまだ朝夕の気温は低く、一日の気温差が大きな日もあります。季節の変わり目で体調管理も難しい時期ですが、手洗い・うがいや衣服の調節を行いながら、年度の締め括りを元気に過ごしてほしいと思います。

 また、政府の緊急事態宣言が延長になり、引き続き様々我慢の日々が続きます。ただ、卒園式・修了式・入園式が緊急事態宣言下で行われることのないよう、何とか37日には全面的に解除できるところまで状況が改善されることを願いながら、頑張らなければなりません。各ご家庭でもご苦労が多いことと思いますが、ワクチンの効果にも期待をしつつ、できる限り前向きに、プラス思考でこの難局を乗り越えていきましょう。

 

 さて、当然のことではありますが、ニュースでは相変わらず新型コロナウイルスや東京五輪に関する話題などが多く、何となく暗くなったり、不安になったり、イライラしたりということが多い昨今ですが、そんな中にあって先日競泳の池江璃花子選手が、白血病闘病生活から復帰後初の表彰台に立ったという、うれしいニュースがありました。ご存知のように約2年前、競泳選手としてまさに絶頂期を迎え、東京五輪では最も金メダルに近い選手のひとりであった池江選手が、突然の白血病宣告によって一転闘病生活を強いられることになりました。闘病中も自身のSNSを通じて様々なメッセージを発信していたようですが、強く前向きなメッセージを発信しているニュースを見るたびに、誰よりも辛いはずなのに、本当は心の中ではもっと弱音も吐きたいだろうに、この人はなんてすごい人なのだろうと感じていました。そして、日本中の多くの人たちが池江選手の回復を祈り応援していたはずです。ただ、トップアスリートとして再び第一線で活躍することは難しいのではないかと感じていた人もまた多かったことでしょう。実際、私もその一人でした。回復を祈り、応援しつつも、そんなに簡単な世界ではないだろうし、長年にわたって鍛え上げられてきた肉体をそんなに簡単に戻すことは難しいのでは、と思っていました。しかし、池江選手本人は本気で第一線への復帰を目指し、まだまだ元の状態には程遠いかもしれませんが、未だ頂点を目指して再び階段を上り続けています。今回の表彰台も、彼女の中では通過点に過ぎず、その先を見据えて今を精一杯努力しているのだと思います。あらためて彼女のすごさを知り、私の想像を超える心の強さにただただ敬意を表するしかありません。彼女の第一線への復活は、多くの池江ファンの夢から、もはやより現実味のある目標へと変わってきています。東京五輪の開催はどうなるかわかりませんが、どんな舞台でも構わないから、池江選手の完全復活を心から応援し、願い続けたいと思います。そして、しっかりと彼女から多くのことを学ばせて頂きたいと思います。

園長 藤本 志磨

園だより 令和3年2月号

 令和3年、新しい年を迎えました。新型コロナウイルス感染拡大の中、年末年始は遠出をせずにひたすらお家でゆっくり過ごしたというご家庭も多かったのではないでしょうか。今年は是非、この困難を克服した記念すべき年となるよう祈っています。

毎年年末年始に行われる恒例の行事やスポーツイベントは、中止されるものもあれば感染防止対策を行いながら実施されるものもあって、その対応は様々です。個々の新型コロナウイルス感染症の捉え方、感染者数が増加している現状の認識や深刻度の感じ方、感染防止策と経済や人の心への影響とのバランスのとり方など、国や県・市の対応だけの問題ではなく、それぞれ身近な場面でもその対応や判断に賛否両論が渦巻いています。各々の立場の意見にはそれぞれに「たしかにその気持ちもわかる」と思えるものもあり、非常に難しい問題です。なにが正解で不正解なのかは別にして、少なくとも立場によって考え方は様々あって、一つの決断には正解の部分と不正解の部分が存在し、現段階では誰から見ても絶対的な正解というのはそう簡単に見出せるものではないということは理解しておかなくてはならないと思います。緊急事態宣言の発令やワクチン接種の開始などで、果たして現状がどの程度改善されていくのか、年度の締め括りに向けての行事もありますが、しっかりと状況を注視しながら今後の様々な判断に反映していきたいと思っています。皆様のご理解とご協力を宜しくお願いいたします。

さて、今年の冬は強い寒気によって大雪の被害のニュースが度々聞かれます。生まれてからずっと千葉県で育っている私は、数年に1度程度の積雪でたった一度の雪かきでも大変だと感じるのに、雪国の方たちはこれを毎年毎日のように、そして私の何倍もの量を繰り返し行っているのだと思うと、私には想像できないほどのご苦労だとお察しします。

それにしても、近年は地球温暖化が叫ばれていて、夏には毎年のように強烈な猛暑日が続くことは温暖化の現象として理解しやすいのですが、冬になると逆に大雪や短時間に大量に降るドカ雪が増えてきているのは何故なんだろうと疑問を持ったことはないでしょうか。インターネットで調べてみたところ、温暖化の影響で北極海の氷が溶け、海の面積が広がることによって余分な熱が大気中に放出され、北極付近の気圧が高くなることで北極と中緯度付近の気温差が小さくなり、上空の気流にも影響を与えて極寒の北極の寒気が中緯度地域に流れ込みやすくなる、ということのようです。(と、私は理解したのですが…。)夏はどんどんと暑く、冬はどんどんと寒く、生きていく環境がより厳しい状況になっていってしまい、深刻な流れです。20年後、30年後に今の子ども達へバトンタッチする頃はせめて今以上に悪化していることのないよう、そして少しでもこの状況が改善に向かっているよう、今から一人一人の小さな取り組みがとても重要なようです。お互いに考えていきましょう。

園長 藤本 志磨

園だより 令和6年5月号

  徐々に日中の気温が上がってきました。まだ気温は上がっても湿度は高くないのでそこまでの厳しい暑さではないですが、体が暑さに慣れていない分、今から熱中症には十分に気を付けていきたいと思います。また、ご家庭でも夜の睡眠時間を十分にとり、朝食で水分と塩分も含めた栄養をしっかり補給して...