2021年4月24日土曜日

園だより 令和3年3月号

 日中は日差しのぬくもりを感じられる日が少しずつ増えてきて、春の訪れが待ち遠しくなってきました。ただ、まだまだ朝夕の気温は低く、一日の気温差が大きな日もあります。季節の変わり目で体調管理も難しい時期ですが、手洗い・うがいや衣服の調節を行いながら、年度の締め括りを元気に過ごしてほしいと思います。

 また、政府の緊急事態宣言が延長になり、引き続き様々我慢の日々が続きます。ただ、卒園式・修了式・入園式が緊急事態宣言下で行われることのないよう、何とか37日には全面的に解除できるところまで状況が改善されることを願いながら、頑張らなければなりません。各ご家庭でもご苦労が多いことと思いますが、ワクチンの効果にも期待をしつつ、できる限り前向きに、プラス思考でこの難局を乗り越えていきましょう。

 

 さて、当然のことではありますが、ニュースでは相変わらず新型コロナウイルスや東京五輪に関する話題などが多く、何となく暗くなったり、不安になったり、イライラしたりということが多い昨今ですが、そんな中にあって先日競泳の池江璃花子選手が、白血病闘病生活から復帰後初の表彰台に立ったという、うれしいニュースがありました。ご存知のように約2年前、競泳選手としてまさに絶頂期を迎え、東京五輪では最も金メダルに近い選手のひとりであった池江選手が、突然の白血病宣告によって一転闘病生活を強いられることになりました。闘病中も自身のSNSを通じて様々なメッセージを発信していたようですが、強く前向きなメッセージを発信しているニュースを見るたびに、誰よりも辛いはずなのに、本当は心の中ではもっと弱音も吐きたいだろうに、この人はなんてすごい人なのだろうと感じていました。そして、日本中の多くの人たちが池江選手の回復を祈り応援していたはずです。ただ、トップアスリートとして再び第一線で活躍することは難しいのではないかと感じていた人もまた多かったことでしょう。実際、私もその一人でした。回復を祈り、応援しつつも、そんなに簡単な世界ではないだろうし、長年にわたって鍛え上げられてきた肉体をそんなに簡単に戻すことは難しいのでは、と思っていました。しかし、池江選手本人は本気で第一線への復帰を目指し、まだまだ元の状態には程遠いかもしれませんが、未だ頂点を目指して再び階段を上り続けています。今回の表彰台も、彼女の中では通過点に過ぎず、その先を見据えて今を精一杯努力しているのだと思います。あらためて彼女のすごさを知り、私の想像を超える心の強さにただただ敬意を表するしかありません。彼女の第一線への復活は、多くの池江ファンの夢から、もはやより現実味のある目標へと変わってきています。東京五輪の開催はどうなるかわかりませんが、どんな舞台でも構わないから、池江選手の完全復活を心から応援し、願い続けたいと思います。そして、しっかりと彼女から多くのことを学ばせて頂きたいと思います。

園長 藤本 志磨

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