令和3年、新しい年を迎えました。新型コロナウイルス感染拡大の中、年末年始は遠出をせずにひたすらお家でゆっくり過ごしたというご家庭も多かったのではないでしょうか。今年は是非、この困難を克服した記念すべき年となるよう祈っています。
毎年年末年始に行われる恒例の行事やスポーツイベントは、中止されるものもあれば感染防止対策を行いながら実施されるものもあって、その対応は様々です。個々の新型コロナウイルス感染症の捉え方、感染者数が増加している現状の認識や深刻度の感じ方、感染防止策と経済や人の心への影響とのバランスのとり方など、国や県・市の対応だけの問題ではなく、それぞれ身近な場面でもその対応や判断に賛否両論が渦巻いています。各々の立場の意見にはそれぞれに「たしかにその気持ちもわかる」と思えるものもあり、非常に難しい問題です。なにが正解で不正解なのかは別にして、少なくとも立場によって考え方は様々あって、一つの決断には正解の部分と不正解の部分が存在し、現段階では誰から見ても絶対的な正解というのはそう簡単に見出せるものではないということは理解しておかなくてはならないと思います。緊急事態宣言の発令やワクチン接種の開始などで、果たして現状がどの程度改善されていくのか、年度の締め括りに向けての行事もありますが、しっかりと状況を注視しながら今後の様々な判断に反映していきたいと思っています。皆様のご理解とご協力を宜しくお願いいたします。
さて、今年の冬は強い寒気によって大雪の被害のニュースが度々聞かれます。生まれてからずっと千葉県で育っている私は、数年に1度程度の積雪でたった一度の雪かきでも大変だと感じるのに、雪国の方たちはこれを毎年毎日のように、そして私の何倍もの量を繰り返し行っているのだと思うと、私には想像できないほどのご苦労だとお察しします。
それにしても、近年は地球温暖化が叫ばれていて、夏には毎年のように強烈な猛暑日が続くことは温暖化の現象として理解しやすいのですが、冬になると逆に大雪や短時間に大量に降るドカ雪が増えてきているのは何故なんだろうと疑問を持ったことはないでしょうか。インターネットで調べてみたところ、温暖化の影響で北極海の氷が溶け、海の面積が広がることによって余分な熱が大気中に放出され、北極付近の気圧が高くなることで北極と中緯度付近の気温差が小さくなり、上空の気流にも影響を与えて極寒の北極の寒気が中緯度地域に流れ込みやすくなる、ということのようです。(と、私は理解したのですが…。)夏はどんどんと暑く、冬はどんどんと寒く、生きていく環境がより厳しい状況になっていってしまい、深刻な流れです。20年後、30年後に今の子ども達へバトンタッチする頃はせめて今以上に悪化していることのないよう、そして少しでもこの状況が改善に向かっているよう、今から一人一人の小さな取り組みがとても重要なようです。お互いに考えていきましょう。
園長 藤本 志磨
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