2020年10月17日土曜日

園だより 令和2年11月号

 

 1か月前は日々熱中症アラートを確認しながら、屋外活動をどうするか悩むことが多くありましたが、最近は「涼しい」を通り越して「肌寒い」「寒い」と感じる時間帯も出てきました。日ごとの気温差、時間帯による気温差が大きく、体調管理が難しい時期になってきていますので、基本中の基本ですが、睡眠を十分にとり、3食をしっかり食べ、気温に合わせて衣服の調節をしながら健康維持に努めましょう。体が健康であることが自身の免疫力・抵抗力にも影響してきます。この先の冬に備える意味でも強い体づくりを心がけましょう。

 

 さて、昨今の新型コロナウイルスの影響で在宅勤務をする人が増えたことで、マンション業者では間取りを工夫したり、収納スペースを削ったりなどして、小さな書斎を備えた物件が出てきていると聞きました。本来は仕事から離れ、プライベートな場所として家族との時間を過ごしたり、趣味に打ち込んだり休息やリラックスをする場所であった自宅が、この新型コロナ流行を機に一気に用途が様変わりし、仕事とプライベートの両方をこなす場となってしまいました。そこで、デスクワーク、テレワークやリモート会議など、本来の自宅の空間の中に仕事場としての隔離されたスペースを望む声に応えるためのようです。また、仕事場に出勤する回数が減ったり、出勤することが僅かになったりしたことで、今後は交通の便は良くても地価の高い場所で、狭い居住スペースの中で自宅兼仕事場とするよりも、多少交通の便が良くなくても、比較的地価が割安な場所で広いスペースの中に書斎を設ける方が生活はしやすいと考える人も増えてくるのではないかと思います。今後新型コロナ問題が落ち着いた後も現在の在宅勤務が定着し続けるのかどうかはまだわかりませんが、それぞれのライフスタイルの変化によって“家”の価値観も変わってくるのかもしれません。

 また、仕事の仕方もネットを介して会議や商談などを行うことが増え、次第に当たり前の光景となりつつあります。今は様々な場面で人との接触や密を避けなければならないため、やむを得ないことだとは思いますが、私のように古い人間は、実際に会うこともなくいろいろなことが決まっていくことに、確かに便利さも感じつつ、時に若干の不安を感じることもあります。特に相手との信頼関係がしっかりと築けていない段階では、皆さんも同じだと思います。実際に顔を合わせるための移動時間や移動手段に係るコストなどを考えると遥かに効率的ではありますが、やはり不安です。今の子どもたちが社会人として仕事をするようになる頃は、果たして仕事はどのようなスタイルになっているのでしょうか。学校が徐々にオンライン化されていき、本当の意味での実際の人と人、心と心の触れ合いの機会がどんどんと減っていったとき、その子たちが活躍する社会はどのようになっているのでしょうか。私にはなかなか想像ができず、漠然とした不安だけが膨らんでしまいます。

 新型コロナウイルスの怖さは、病気としての身体的な怖さだけでなく、生身の人と人の接触する機会を奪い、感染への誹謗中傷や風評被害による恐怖に怯え、心を孤立化させてしまう、そんな怖さも感じるようになってきました。

 一日も早く、遠慮なく人と人が関わることができる世の中に戻ってほしいと切に願います。

園長 藤本 志磨

園だより 令和6年5月号

  徐々に日中の気温が上がってきました。まだ気温は上がっても湿度は高くないのでそこまでの厳しい暑さではないですが、体が暑さに慣れていない分、今から熱中症には十分に気を付けていきたいと思います。また、ご家庭でも夜の睡眠時間を十分にとり、朝食で水分と塩分も含めた栄養をしっかり補給して...