いよいよ夏がやってきます。今年はどんな夏になるでしょうか。例年であれば、夏は夏らしく暑くなって、海やプールなどで水と戯れ、山や川でバーベキューをしたり、避暑地へ旅行に行ったりと楽しみも多いはずですが、今年の夏も残念ながらコロナと戦う夏となってしまいました。長々と続く緊急事態宣言や蔓延防止措置によって、生活の困窮やストレスの蓄積などとの戦いも生まれ、「感染は広げられない」思いと「このままでは自分自身がおかしくなりそう」という思いとの葛藤の中で、次第にコロナとの戦いではなく自分との戦いになってきているようにも感じます。そんな中で開催されるオリンピック・パラリンピックの受け止め方は、人それぞれ様々な思いがあることでしょう。ワクチン接種が次第に進んでいくことで、少しでもこの状況にブレーキがかかり、願わくは収束の方向に向かってくれることを心から願うばかりです。
1学期も終わりを迎えますが、新年度が始まってから約4ヵ月、お子さんの成長はいかがでしょうか。特に3歳児のお子さんでは不安と寂しさから泣きながら登園するお子さんもいらっしゃいましたが、今では朝から素敵な笑顔も見られるようになりました。園では登園の際に職員が「おはよう!」と元気に声をかけるようにしていますが、「おはよー!!」と元気に返してくる子もいれば、照れくさそうに小さな声で返してくれる子、目は合うもののニコリと笑みを浮かべるだけの子、見向きもせずにお部屋に向かっていく子など反応は様々です。元気な挨拶ができた子には「ちゃんとご挨拶ができるね」「おっ、元気だな。」など挨拶ができた子を褒めることで、他の子も褒められたい気持ちで少しずつ挨拶をする子が増えてきます。5歳児の中には、事務室の前を通るときに毎朝立ち止まって、しっかりおへそを向けて元気なご挨拶をしてくれる子もいます。それはそれは素晴らしいご挨拶で、感心するほどです。挨拶がまだ返せない子も、「今日は言おう。」「今日も言えなかった。」「明日は言おう」と心の中で葛藤している子もいるかもしれません。勇気を出して言える日を待っています。
朝の挨拶だけでなく、園では様々な挨拶をする機会があります。「こんにちは」「さようなら」「いただきます」「ごちそうさま」「よろしくおねがいします」「ありがとうございました」etc。挨拶の習慣は、園やこの先の学校だけでは身につかないことでもあります。日常の中に当たり前のように挨拶が飛び交い、挨拶をすることが自然のように存在する環境はとても大切です。そして挨拶に限らず、子どもは大好きな親のことをよく観察し、それを真似します。これからの夏休みは、ご家族で過ごす時間も長くなると思います。是非親として素敵な見本をたくさん見せてあげて下さい。
園長 藤本 志磨
0 件のコメント:
コメントを投稿