暑さが少しずつ増し、本格的な夏の訪れを感じる季節となりました。子どもたちは汗をかきながらも、運動会に向けた練習に一生懸命取り組んだり、元気いっぱいに遊んだりと、毎日笑顔あふれる姿を見せてくれています。
早いもので、1学期もあと少しとなりました。4月当初の初々しい姿も、今ではすっかり落ち着き、新しいお友達やクラスの中で、それぞれが自分なりのペースで幼稚園生活に馴染んでいる様子が見られます。
さて、今月は「挨拶」について触れたいと思います。
私は5月下旬頃から、職員に対して「挨拶の大切さ」を話す機会が増えました。お客様を園内にご案内している際、大人が挨拶をしないと、子どもたちも挨拶をしにくい雰囲気が園全体にあると以前から感じていました。
最近は、子ども達から進んで挨拶をしてくれる子が徐々に増えてきており、職員の意識付けにも感謝しているところであります。
では、「なぜ挨拶をするのか」と聞かれると、以前の私は「人として当たり前のことだから」「挨拶をされると気持ちが良いから」といった、少し抽象的な答えしかできませんでした。しかし、先日参加した脳科学のセミナーで、挨拶には私たちが思っている以上に大きな意味があることを知りましたので、今回はその内容を簡単に少しだけ共有したいと思います。
まず一つ目は、「心を開くきっかけになる」ということです。挨拶は、相手を認識し、「仲間であること」「繋がりがあること」を脳内に感じさせるメッセージでもあります。(脳内の快感を感じる部分が反応するそうです)挨拶を交わすことで安心感が生まれ、少しずつ相手との距離が縮まり、信頼関係が築かれていくようです。
幼児教育においても、子どもたちが安心して過ごせる環境をつくることは何よりも大切です。そのためには、まず大人が率先して挨拶を交わし、温かな雰囲気を作っていくこと、子どもの心を開き、信頼関係を築いていくことが重要だと改めて感じています。
そして二つ目は、「考える力や集中力を支える脳の働きにも良い影響が期待できる」ということです。人との挨拶や良好なコミュニケーションによって脳が心地よさを感じると、記憶や情報整理に関わる働きが活性化しやすくなると言われています。これは、複数のことを同時に考えたり、順序立てて行動したりする「ワーキングメモリ」とも関係していくそうです。
もちろん、挨拶をしただけで全てが身につくわけではありません。しかし、毎日の小さな積み重ねが、子どもたちの安心感や人との繋がり、そして将来の土台づくりにつながっていくのだと感じています。
園でも引き続き、子どもたちが率先して挨拶を交わせる環境づくりを大切にしていきたいと思います。ご家庭でも、ぜひ日々の挨拶を大切にしていただければ幸いです。
園長 藤本 利樹
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