梅雨が明けてからは痛いほどの日差しが降り注ぎ、連日の猛暑に異常さを感じるほどです。環境省が発表する「熱中症警戒アラート」も毎日のように「危険」の表示が出てしまい、晴れていても水遊びすら中止にしなければならない状況が何度かありました。今年はコロナの影響で例年より約1週間早く始まった2学期ですが、新型コロナウイルスだけでなく熱中症にも十分に気を付けながら活動していきたいと思います。ご家庭でも引き続き登園前の健康チェックをお願いしたいと思いますが、新型コロナウイルスの感染予防という意味合いだけでなく、熱中症予防のためにも体調の異変がある場合は無理な登園はお控え頂きますようよろしくお願いいたします。コロナ+暑さという状況もきっと「あと少しの辛抱」だと希望を持ちながら、まずは頑張ってこの暑さを乗り切りましょう。
さて、新型コロナウイルスの影響で中止となった夏の高校野球ですが、各地で独自の大会を開催したり、甲子園では春の選抜大会の出場予定だった高校による交流試合が行われたりなど、3年生の締め括りの大会として盛り上がっています。大会関係者の方々はさぞかし不安とご苦労が多いことと思いますが、生徒たちやその保護者にとっては、一度は諦めかけた最後の舞台を、どんな形であれ用意してくださったことは感謝の気持ちでいっぱいだと思います。何より、心の中での締め括りができることは、うれしいことだと思います。ただ、中には自分の将来と向き合いながら、この大会を待たずに引退を決意した選手たちも多くいたことでしょう。恐らく、相当に悩み抜いた末の苦渋の決断であったことと想像します。しかしそれは、自分自身で考え抜いた末の結論ですから大いに尊重し、何より次の夢を必ずや掴み取ってほしいと願うばかりです。
また、そういった経験や思いは高校球児だけではなく、様々な年齢の様々な種目や分野で頑張ってきた生徒たちも同じで、出場するかしないかの選択の余地すらなく、強制的に大会中止・終了となって最後の締め括りすらもできなかった生徒も多くいたことでしょう。本当に辛い思いをしたことと思います。
しかし見方を変えてみれば、例年通りの日常とは違った今の状況によって、当たり前と思っていたことは当たり前のことではなかったことに気づき、自分たちの目には触れないところで、自分たちの今この瞬間のために何十人、何百人、何千人の人たちが力を尽くしてくれていた、その有難みに気づくことができたでしょう。そこから、例年ではなかなか考えることがなかった別の学びの機会を得ることができ、これから生きていく上での貴重な経験となっていくことと思います。その時は辛く悲しいことでも、その後にはマイナスの経験をも将来の自分の力に変えていく。未来ある若者達には、こういう時だからこそそんな逞しさを学んでほしいと思います。
園長 藤本 志磨
0 件のコメント:
コメントを投稿