2020年7月29日水曜日

園だより 令和2年8月号


 園が再開してからあっという間に1ヶ月が過ぎ、そして7月も折り返しとなりました。本来であれば今頃は東京オリンピック直前で日本中が、そして世界中が大いに盛り上がりを見せている頃だったと思います。現実はそれとは真逆の状況になってしまい、少しずつ日常の生活を取り戻しつつある中、東京だけでなく千葉県でも再びコロナ感染者が増えてきています。今後の状況が気がかりではありますが、引き続き気を付けて生活していきたいと思います。

 さて、しばらく新型コロナウイルスに関連する話題ばかりが日常を支配し続け、更に追い打ちをかけるように記録的な豪雨で九州を中心に大きな災害に見舞われたニュースなども飛び込み、不安や心配な話題ばかりが多く、ストレスからか無意識のうちに様々なことに悲観的になったり否定的になったりすることが多くなったような気はしないでしょうか。私自身、これから先そういった不安からくるストレスが新たな問題を生むのではないか、と自分自身の中にその新たな不安をつくり上げていることに、先日ふと気が付きました。このような状況の中で全く不安を感じずに生活をすることは難しいと思いますが、こういう時こそ努めて少しでも明るく、前向きに物事を見たり感じたり行動したりできないものか、と感じています。心がマイナスに働くような種をひたすらに探ったり、そういったことに執着して時間を費やすのではなく、こういう時こそ今までは気にも留めなかった日常の何気ない中に、感謝すべきことを見つけたり、ちょっとした優しさや微笑ましい瞬間に気が付いたりして、少しでも心が癒され元気になるような話題をできるだけ多く見つけたいと思います。今は、きっとそういったことを心が欲しているのだと思います。そんなことを考えながら、最近は最低限の情報はマイナスイメージのものでも見聞きしなければならないと思いますが、できるだけ元気になったりうれしくなったり感動したりできるような話題を見るようにしています。というか、そういうものしか見たくないと感じはじめています。現実には常にマイナスの状況と向き合い、対応を考え続けなければならない状況だからこそ、余計にそうなのかもしれません。
 今、皆さんもお仕事や生活のことなど、このコロナウイルスの影響はまだまだ尾を引いて、それぞれ不安で厳しいこともあると思います。安易に「大丈夫ですよ。」とは言えない方もいらっしゃるかもしれません。考えれば考えるほど不安の連鎖が続いていきそうですが、さまざまな判断を下すときに、心が疲れていてはその判断を見誤る可能性が高まります。とても大変な時ですが、少しでも心を元気に保てるよう、こんな状況だからこそうれしいニュースや楽しいことにできるだけ多く触れられるよう努めていきましょう。一日も早く今のことが笑って話せる日がくることを願って。
園長 藤本 志磨

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