9月9日の台風15号に引き続き、更に広範囲に大きな被害をもたらした19号。日に日にその被害の全容が見えてくると、改めて自然の猛威のすごさと人間の力の無力さを感じます。どんなに人間が進化をし、科学の力を結集しても、自然の力の前には全く太刀打ちすることができない、永遠に超えることができないほどの圧倒的な力の差があるのだと思い知らされました。やはり、所詮人間は地球にとっては数多くの生き物の一つ、地球という自然の中の本当に小さな小さな存在でしかなく、この地球を我が物顔で荒らしまくる厄介な生き物なのかもしれません。これから先、今のこども達にどういう状態でバトンタッチできるのか、今の大人としての責任の重大さを感じました。
自然の前では無力、といえば先日の運動会はまさにそんな思いでした。ただひたすらに雨が降らないことを、そして降り出した雨が止むことを、弱まることを祈ることしかできず、こども達に、ご来場いただいた皆様に、そして職員に申し訳ない思いしかありませんでした。誠に申し訳ございませんでした。改めて天候に左右される行事の判断の難しさを痛感しました。今回の反省を今後の行事運営にしっかり活かしていきたいと思います。
ただ、こども達はあの悪天候の中でも、これまで頑張ってきた練習の成果を一生懸命に披露してくれたことは、本当に立派であり、こども達の成長を感じながら感動すら覚えました。これからの人生、常に理想の状態で何の負荷もなく物事を進められることなど、そうはあるものではありません。大なり小なり何か問題を抱えたり、不安要素があったり、制約があったりすることが普通です。今回のように練習でも経験しなかった状況で、それでもなお力を出し切るためには、その瞬間瞬間に起きる初めての状況(雨で手や足が滑るなど)を自らの力で対応していかなければなりません。まだまだ経験の少ない幼いこども達にとってはそれはそれは難しい状況もあったかもしれません。しかし、それを乗り越えて堂々と立派にやり抜いたことは、好条件の中でやり抜いたことよりも更に価値あるものだったと思います。
また、それを温かい目で見守り、こども達の頑張りに大きな拍手を送ってくださった保護者の皆様にも改めて心より感謝申し上げます。天候条件は最悪の運動会になってしまいましたが、こども達にとってはその悪条件の中でも頑張り抜いたこと、そして保護者の皆様をはじめご来場の皆様に大きな拍手を頂いたことは、この上ない自信に繋がったことと思います。
これから、この自信を次の原動力に変え、たくさんのことに挑戦し、より大きな成長につなげてほしいと思っています。これからのまた新しい成長に、どうぞご期待ください。
園長 藤本 志磨
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