2024年11月1日金曜日

園だより 令和6年11月号

 朝夕と日中、昨日と今日、気温差の大きい今日この頃です。衣服や寝具の調整などをこまめに行いながら、体調管理に気を付けていきましょう。また感染症が流行る時期でもあるので、「ただの風邪だろう」と安易に考えず、体調の悪い時はお家で静養しながら様子をみたり、病院で受診するなどして、感染拡大予防にもご理解とご協力をお願いいたします。

 

 106日の運動会では、皆様のご協力のおかげで大きな事故もなく無事に終えられることができました。感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

今年度は、昨今の気温の問題等に配慮して午前開催ということにさせて頂きました。以前の運動会をご存じの方は物足りなさを感じる方もいらっしゃったかと思いますが、10月初旬とは思えないほどの気温になることも考えると、苦渋の選択ではありましたがこのような形での開催はやむを得ないかと思っております。

また、時間が短くなる分、限られた時間内でどのようなプログラムで実施するかということもいろいろと迷うことがありました。全学年それぞれひとつの目標に向けて頑張って取り組む経験とその喜びや達成感を感じることができる機会をつくりたい。そしてそれは2歳児の子ども達にもチャレンジすることができるのではないか。ということで、23歳児はお遊戯、4歳児はパラバルーン、5歳児は和太鼓の披露に向けて練習を頑張ってきました。

またその他の競技では、3歳児は競争心の芽生えにまだバラつきがあるので、個人的な競争よりも親子で一緒に楽しめる親子競技の方がいい。4歳児は個人の競争ではなく、みんなで力を合わせて競争する競技がいい。そしてどうせなら運動会ならではの競技の一つである綱引きは、子ども達も楽しんで取り組めるのではないか、ということで綱引きに決定。そして5歳児になると随分と競争心が出てきているので、個人での徒競走。勝ち負けという結果が出てしまいますが、一番大事なことは何があっても最後まで一生懸命に力を出し切って走りぬくことだということを伝える。そして勝つことの喜びや負けることの悔しさを味わうこともまた大切な経験のひとつ。問題はその結果を自分の中でどう受け止めて、その経験をどう次に活かせるかということが大事で、その点では園やご家庭での協力が必要となることもあります。

 また、学年ごとではなく全学年で開催することで、大勢の観客の前で何かを披露する緊張感を感じつつ、大きな拍手による充実感、達成感を感じて子ども達の自信に繋げる。そして特に5歳児の和太鼓演奏は、園の最高学年の姿を年下の学年の子にもできるだけ見てもらうことで、憧れや夢として来年以降の意欲に繋げながら、青葉幼稚園の歴史や伝統を受け継いでいってもらいたい、という思いもありました。

 運営する私たちは毎年100点満点というのはなく、反省点が必ずあって次への課題が残ることばかりですが、こども達は本番でどんな結果になろうともそこまで頑張ってきたことが全てで、実は運動会が始まる時点で既に100点満点確定です。あとはそれぞれの結果をどうやって明日からのプラスの力に変換できるかです。これからの更なる成長に期待しつつ、こども達とともにこれからも頑張っていきます!

園長 藤本 志磨

2024年10月1日火曜日

園だより 令和6年10月号

 ようやく暑さが和らぎ、待望の秋がやってきたようです。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、この時期ならではの楽しみ盛りだくさんの季節です。ここ数年はあっという間に秋が通り過ぎて、急に冬がやってくるという印象がありますが、今年は是非秋を満喫する余裕が欲しいものです。

 幼稚園でもこの季節に合わせて運動会やお芋堀などの行事を予定しています。陽気に合わせた昔ながらの行事は、ここ数年で時期が狂ってきてしまっている感もありますが、季節を感じながらそれぞれの行事を楽しみたいと思います。

 

 今月の耳寄り情報でも掲載させて頂いていますが、825日に「ペップトーク実践園」としての認定を受けることができました。「ペップトーク」とは、ここぞという時に自信をもって何かに臨めるように、気持ちを奮い立たせる最後の一押しの言葉です。人間は自分自身の心の持ち方ひとつで、持っている力を100%発揮できたり、出来なかったりします。「自分にはできる!」と思ってチャレンジするのと、「できないかもしれない」「たぶん無理だ」と思ってやるのとでは、同じ力を持っていても結果は大きく変わってしまいます。そこで、日常の言葉や会話の中でもマイナスイメージの言葉をプラスのイメージに変換して発するように取り組んでいます。まだまだ勉強途中ではありますが、青葉幼稚園の職員は幼児活動研究会の倉部雄大先生をお招きして何度かその研修を受け、昨年度から意識して取り組むようにしてきました。私たちもまだまだ未熟ですが、この取り組みを続けていくことで、職員も子ども達も少しずつ自分に自信をもって過ごせるようになり、持っている力をしっかり発揮できるようになってほしいと思っています。

 また、このペップトーク実践園では、こども達と職員だけでなく、それを各ご家庭にも浸透させることで、より効果を上げる取り組みが求められています。年に数回行われる倉部先生のこども講演では、年長児を対象に人として大切なことを学ぶと同時に、お友達や自分の周りの人の良いところを見つけたり、感謝の気持ちを伝えたりという時間も設けられます。時々「耳寄り情報」などでもその内容をお伝えするので、是非ご覧いただければと思います。そして、お家での言葉もできるだけプラスのイメージの言葉を使うようにしたり、感謝の言葉を声に出して伝えたりなど、少し意識をするだけで笑顔が増えてくると思います。(職員の中では、相手への感謝の気持ちや良いところを伝え合う「ペップカード」というものを今年度から始めてみました。)

 人は知らず知らずのうちに自分が思い描いた姿に近づいていく、という話を聞いたことがあります。「自分はダメだ」「きっとこんなことになる」と思っていると本当にそうなっていき、「自分はこうなれる!」「絶対に大丈夫!」と思っていればそれもまたそうなっていくのだそうです。前向きな気持ちを持つと、そのために必要なことを一生懸命にするようになるので、結果がついてくるということなのでしょう。幸せを手に入れるには、プラス思考、ポジティブ思考が必然なのかもしれません。

 

園長 藤本 志磨

2024年8月5日月曜日

園だより 令和6年8・9月号

 暑い暑い毎日が続き、早々に夏バテになりそうな陽気です。園では暑過ぎるが故に熱中症アラートが朝から「厳重警戒」や「危険」になり、ほぼ外に出られない日々が続きました。天気が良くても外に出られず、雨でも勿論外に出られず、とてももどかしい毎日を過ごしています。「貴重な晴れ間を狙って外に出る」ではなく、「貴重な曇り空を狙って外に出る」ことがスタンダードになっています。果たしてこの夏休み、どれだけ外に出られるチャンスがあるのか。子どもと一緒に「お願いです!明日は曇りますように!」とお願いごとをしなければなりません。夏休み中はご家族でのお出かけなどを予定している方もいらっしゃると思いますが、事故や怪我だけでなく、熱中症にも十分注意しながらお過ごしください。

新年度が始まってまだ僅かという感じでいましたが、早いもので1学期が終わりを迎えました。新しいクラスの帽子も随分と様になり、違和感なく見える様になってきました。入園・進級から約3か月と少しですが、いつものことながら子どもの成長は本当に早いものです。

小さな事ですが、先日とても嬉しいことがありました。私は朝の朝礼が終わると、必ず毎朝ホールやお部屋の下駄箱の上を雑巾で拭いて回るのですが、掃除をしている間に登園してくる園児もいて、保護者の方や園児にも挨拶をするようにしています。年長さんになると、中には園児だけで自分のクラスの下駄箱まで靴を替えに来て、保護者の方はばら組さんのお部屋近くで様子を見ながら待っているケースもあります。ある日、年長のある女の子が一人で靴を履き替えに来ていたので、いつものように私が「おはよう!」と挨拶をすると、「おはよう」の挨拶の後に「いつもお掃除してくれてありがとう」と笑顔で私にお礼を言ってくれました。私も咄嗟に「お礼を言ってくれてありがとう」と伝えました。そばにいる親に促されたわけでもなく、自らそんな素敵な言葉が言える事に、私は朝から感動してしまいました。そして、その日は一日とても良い気分で過ごすことができました。言葉にして感謝の言葉が言えることに加えて、人の姿や行動を見て、感謝の気持ちを持てるということが、何よりも素晴らしいことだと思いました。何気ない日常の中では、大人でもなかなかできないものです。恐らく日頃から保護者が身の回りのことに感謝の気持ちを持ち、それを言葉にして子どもにも伝えてくれているのではないかと思いました。人というのは、そうして親と価値観やものの見方、感じ方を共有し、その価値観などが代々受け継がれていくものなのだと思います。「きれいだね」「かわいいね」「優しいね」「気持ちいいね」「有り難いね」「幸せだね」「楽しいね」「悲しいね」「辛いだろうね」「可哀想だね」「痛いだろうね」…心で感じたことを、しっかりこどもに言葉で伝えていくことで、相手の気持ちを考えるようになり、気持ちや価値観がこどもと共有されていきます。とても大切なことです。

子どもが親に似るのは、DNAだけではなく、生まれてからの親の価値観との共有という原因も大いにあるはずです。是非、幸せを呼ぶ価値観を共有していきましょう。

園長 藤本 志磨

2024年7月11日木曜日

園だより 令和6年7月号

 ようやく関東も梅雨入りして、気温だけでなく湿度も一気に高まってきました。あらためて、夏場の最大の敵は湿度だなと感じます。もちろん近年の地球温暖化による気温上昇も大きな問題ですが、湿度の高低によって体感温度は大きく変わり、熱中症のリスクにも大きな影響を与えます。この不快感はある意味日本の夏の風物詩ではありますが、これだけはいつまで経っても好きになれません。せめてこの湿度だけでも何とかならないものか、と思う毎日です。

 この梅雨時は感染症も流行しやすい時期でもあります。ご家庭での健康管理と健康チェックを徹底していただき、感染症拡大防止にご理解とご協力をお願いいたします。

 

 さて話は全く変わり、最近ニュースでよく取り上げられている東京都知事選挙ですが、本来は候補者の政策の内容が大切なはずが、候補者の掲示板の話題の方が注目を集めています。ご存じの通り、選挙や政策、候補者とは全く関係のないようなポスターが貼られている件です。さらに、それらの行為は現行の公職選挙法では対応できないような内容ということで、強制力のある対応がなかなか難しいようです。想定外の行動をする人が出てきたために、対応不可になっている状況ということで、早急に法改正をしなければという声が出ています。

 ただ、法改正はもちろん必要な状況だとは思いますが、私は同時に日本の今の風潮やそもそもの人間教育という点を問題にしなければならないのではないかと感じ、この先の日本という国の行く末を案じています。

近年、インターネット環境や情報ツールが普及したこともあり、昔と比べると比にならないほどの情報が飛び交って、良いことも悪いことも好きなだけ目や耳にすることができるようになり、そこから波及したサービスも増えてとても便利になりました。また、昔に比べていろいろな面で自由度が上がりました。本当であれば昔に比べてとても幸せにのびのびと楽しく暮らせる世の中になっているはずです。

 しかし、実際はどうでしょうか。これまで築かれてきた「常識」は良いことも悪いこともどんどんと破壊され、今の日本は何でもかんでも「自由」や「多様性」や「権利」を主張する。でも、自分の「自由」や「多様性」を主張する割には、他人のことには干渉したがり、自分の考えに反する他人の発言や行動に対してはクレームをつけたり、SNSで総攻撃を加えたりして、時には人を死にまで追い詰めてしまう。また、マスコミも流行のようにすぐ「〇〇ハラスメント」と名前を付けては騒ぎ立て、極一部の声をあたかも多くの声のように伝える等々。もはや今の世の中を無難に生き抜くためには、できるだけ他人と関わらず、自己主張せず、目立たずに生きていくことがいいのかな、とすら思えてしまいます。

 自由度が増し、便利になった世の中のはずが、常に周囲を気にして発言・行動をしなければならず、精神的にとても窮屈な世の中になってしまいました。逆に周囲の目や声など気にもしない、やりたい放題したい者にとってはとても生きやすい世の中になったのかもしれません。これからそんな大人がますます増えてきたら、と思うと不安しかありません。この状況は本当に良くない、そう思う今日この頃です。

園長 藤本 志磨

2024年6月6日木曜日

園だより 令和6年6月号

 日中の日差しの下では夏を思わせるような暑さを感じますが、日陰に入ると時折り吹く風がとても心地よく感じられます。この時期は木々の若葉が芽吹き、草花が色とりどりに咲き、日向の暖かさと日陰の心地よさが感じられ、虫たちも活発に動き出し、色々な場所や場面で自然の命を感じられる時期です。園庭で遊ぶ子ども達も園庭を走り回ったり、蟻んこや小さな虫を見つけて観察したりしている姿も見られます。この気持ちの良い時期を是非満喫してほしいと思います。

この後梅雨に入ると湿度が上がり、いよいよあの蒸し暑さがやってきます。そこからが最も熱中症に気を付けなければならない時期になりますので、園での活動も十分に気を付けながら行っていきたいと思います。一日の気温差も大きい時期ですので、体調管理にも十分にお気を付けください。

 

さて、子ども達も新しい環境に慣れ始め、これからは緊張も解けて自分らしさが発揮され始めることと思います。新入園児やクラス替えを行った年長児は特に新しい友達との関わりも増えてくるので、これまでと遊び方や行動に少しずつ変化が出てくることもあるかもしれません。保護者から見てその変化が望ましいこともあれば望ましくないと感じることもあるでしょう。また、新しい関わりが増える分、子ども達はお友達とのトラブルや人間関係に戸惑うこともあるかもしれません。しかしそのような経験は、子ども達が集団生活を送ることの大きな意味の一つでもあります。大人であっても生きていく中で人間関係はとても難しい問題です。当然のことながらこどもは大人よりも未熟です。ですから、子どもが人間関係でトラブルその他何かが起きることはある意味当然のことです。大切なのは、子ども達がそのような経験を通して人との関わり方や解決策などを学び、自分の中でどう理解しその後に活かしていくかです。以前にもお伝えしたことがあるかもしれませんが、一見マイナスに見える経験も、捉え方次第でプラスの経験に変えることができます。大人になって思い返してみると、当時は本当に辛かった嫌な経験も、あの経験があったからこそ学ぶことができたということはないでしょうか。今まさに辛い時は、本人はなかなかそうは考えられないと思いますが、そんな時に傍にいる大人や友人が冷静に先を見据えて対応してあげれば、少しは前向きに、気持ちが楽になるかもしれません。大人になっていく中で、必ず自分で困難を乗り越えていかなくてはならに時が何度となくやってきます。そしてそれは子ども達の将来の幸せに向けて絶対に必要な経験です。そのような経験が不足すると、大人になっていつか必ずもっと苦しい状況に陥ることになります。是非、大人が人生の先輩として先を見据えながら関わっていきたいと思います。

また、人が成長するという意味では「主体変容」(しゅたいへんよう)という考え方もとても大切な考え方だと思っています。これは、何か困難や問題が生じた時、「誰かのせい」「環境のせい」「何かのせい」にするのではなく、責任の源は自分であると考え、自分が変わることで周りを変えていくという意味の言葉です。

子ども達が将来幸せに暮らしていくために、今から良いことも悪いこともいろいろと経験してほしいと思います。

園長 藤本 志磨

2024年5月8日水曜日

園だより 令和6年5月号

  徐々に日中の気温が上がってきました。まだ気温は上がっても湿度は高くないのでそこまでの厳しい暑さではないですが、体が暑さに慣れていない分、今から熱中症には十分に気を付けていきたいと思います。また、ご家庭でも夜の睡眠時間を十分にとり、朝食で水分と塩分も含めた栄養をしっかり補給してから登園できるよう、ご協力をお願いいたします。昨年は5月から真夏のような暑さが始まりました。今年はもう少しのんびりと夏がやってきてくれることを期待したいと思います。

 

 さて、今年もゴールデンウィークがやってきました。今年は上手くお休みがとれると10連休というケースもあるようで、なんとも羨ましい限りです。今年のカレンダーを見ると、祝日の関係で3連休となるケースが例年より多く、ゴールデンウィークを含めてお休みの過ごし方を今から楽しみに計画されている方も多いのではないでしょうか。昨年コロナの制限から解放されて以降、国内では人の動きが多くなり、さらに円安の影響もあって海外からの観光客も非常に多くなって、休日の観光地はどこもとても混雑しているようです。コロナ禍で混雑した状況から遠ざかっていたこともあってか、観光に行ったわけではなくてもどこに行っても人の多さを感じてしまいます。お休みに計画した旅行やお出かけも、渋滞や混雑でなかなか計画通りに事が進まないなんてこともあるかもしれません。いっそのこと、人気のスポットではなく、敢えて穴場のスポットを探して計画するというのも違った楽しみがあるかもしれません。また、ぶらり途中下車的に目的なしに行動するというのも精神的なストレス解消に良いと思います。連休の多い令和6年ですから、是非楽しく有意義なお休みを過ごしてください。

 ご家族のお出かけでは子ども達も一緒に行動することになります。子ども達はきっと楽しい時間を全力で楽しみ、体力の限界まではしゃぐでしょう。とても喜ばしいひと時だと思いますが、その分子どもの体力やペースなどを考慮しながら計画を立てて頂きたいと思います。特にお泊りでの旅行では前日・当日とも興奮で子ども達も熟睡できない場合があります。子どもにとって無理のない計画を立て、帰宅後はできるだけゆっくりと体を休めて十分な睡眠をとり、体が元気な状態で園に登園してきていただきたいと思います。たくさんの楽しい思い出とともに夢の中でゆっくりリラックスして、素敵な朝を迎えられたら最高ですね。

 お仕事の関係で、逆にゴールデンウィーク期間は十分なお休みを取ることが難しい方もいらっしゃると思いますが、ご家族で過ごされる時間を大切にしていただき、事故や怪我無く、ぜひ家族の絆が深まる素敵な休日をお過ごしください。

 

園長 藤本 志磨

2024年4月17日水曜日

園だより 令和6年4月号

 ご入園・ご進級 おめでとうございます!

 今年は桜の開花が早いと言われてから寒さが逆戻りして、待ち遠しかった開花宣言が先日ようやく出ました。まるでこの入園、進級に合わせてくれたかのようです。とても素敵な一年のスタートとなりました。今後は暖かい日も増えて、緑が増え、花が咲き乱れ、小さな生き物たちも活動が活発になり、街中も一気に春の装いに変わっていくでしょう。入園・入学・進級・入社・異動など、ハラハラドキドキの新しい生活がスタートする人も多い時期。今までの生活が充実していた人もそうでなかった人も、心新たにリスタートを切るには絶好の時期です。令和6年度が皆さんにとって素晴らしい一年になりますよう、お祈り申し上げます。

 

あらためまして、いよいよ令和6年度が始まります。子ども達も入園・進級ということで、最初のうちはワクワクと同時に不安もいっぱいの日々が続くと思います。私ども職員一同、まずは子ども達が一日も早く安心して、そして毎朝楽しみに登園できるよう信頼関係の構築を最優先にしながら保育をしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 現代のストレス社会の中で、昨今「ストレス耐性」という言葉を耳にすることがあります。「ストレス耐性」とは、ストレスの原因に対しての抵抗力や適応力などの力のことです。このストレス耐性が高ければ精神的にも安定して生活が遅れるでしょうし、逆に低ければストレスによって眠れない、常にイライラ、物事に集中できない、最悪の場合体調面にも支障をきたす可能性が高くなってしまいます。ストレスは当然ない方が良いに決まっていますが、生きていく中でストレスを一切感じずに生きていくことは不可能です。ですから、将来幸せな生活を送るためには、このストレス耐性を高めることはとても重要な要素になります。このストレス耐性を上げるには、幼少期のうちから様々な経験を積み重ねることが必要不可欠です。親としては我が子に極力「辛い思いをさせたくない」、「いつも笑顔で過ごしてほしい」と思うのは当然ですが、その思いだけで子どものストレスを全て排除しようとしていると、結果的に将来子ども自身がストレスによって辛い人生を送ることにもなりかねません。園生活の中では、楽しいこともうれしいことも、辛いことも悲しいことも悔しいことも、様々な経験をすると思います。それらすべての経験をポジティブに受け止めること、その受け止め方や対処の仕方を子どもと共有することが大切です。「大切なのは、倒れないことより、起き上がること」子ども達の今の笑顔だけでなく、将来の笑顔につながる経験をたくさんしてほしいと思っています。一年間、どうぞよろしくお願いいたします。

 

園長 藤本 志磨

園だより 令和6年11月号

  朝夕と日中、昨日と今日、気温差の大きい今日この頃です。衣服や寝具の調整などをこまめに行いながら、体調管理に気を付けていきましょう。また感染症が流行る時期でもあるので、「ただの風邪だろう」と安易に考えず、体調の悪い時はお家で静養しながら様子をみたり、病院で受診するなどして、感染...