2025年5月24日土曜日

園だより 令和7年4月号

 ご入園・ご進級おめでとうございます。

桜の開花が始まり、道沿いの小さなお花もきれいに咲いて、街中が春の景色に変わってきました。新たな一年の始まりを見事に演出し、私たちを応援してくれているようです。

人の幸せの感じ方は、その人の心の持ち方で変わってくるものです。何かの始まりはうれしさと不安とが入り混じる複雑な心境になりがちですが、起きるかどうか分からない不安要素を考え続けるよりも、これから始まる楽しいこと、うれしいことをイメージしながら、まずは目の前にある見過ごしてしまいそうな小さな幸せをたくさん見つけてみましょう。日々のその積み重ねが充実した人生と幸せにつながります。

今年度も園生活が実りある素晴らしい毎日になりますよう、職員一同全力で子どもたちをサポートしてまいります。どうぞ宜しくお願い致します。

とは言え、これからの子どもたちの園生活の中では、良いことも良くないこともいろいろな経験をすると思います。お友達と一緒に楽しんだり、笑ったり、力を合わせて協力したり、時には喧嘩をしたり。また、たくさんの活動の取り組みも、好きなことや得意なこともあれば嫌いや苦手なこともあり、単に気が向く時もあれば向かない時もあり。他にもその時々で数えきれないほどの経験をしていきます。しかしその一つ一つが子どもたちにとってはこれからの幸せな人生のために貴重で大切な経験です。

親としては、いつも我が子が笑顔で楽しく毎日を過ごすことを望むのは当然のことですが、人の基礎をつくりあげる上でとても大事なこの時期に、良いことばかりの経験では子どもの心の柔軟性や強さが身につきません。この時期に様々な経験を通して多くの感情を経験し、更にそれらの感情、特に怒り、悲しみ、辛い、悔しいなどマイナスの感情を自分の中でどう受け止め、どう解決していくか、そしてこれからにどう活かしていくか、それらを実際の経験を通して学ぶことが子どもたちの成長の中では非常に重要です。園生活で経験する様々な出来事を通して生まれる心の感情と子どもたちがどう向き合って、自分の感情をコントロールできるかという事がとても大切な経験となるのです。

ですから、これから子どもたちが経験する出来事に対して、保護者の皆様には是非広く温かい目で見ていただきたいと思っています。小さく未熟な子どもたちの集まりですから、良いことも良くないことも様々なことが起こります。それに対して子どもたちはその時々で大人以上に感情の起伏が大きいと思います。そんな時、その子どもの感情に一喜一憂して、子どもの感情のままに親が振り回されるのではなく、大人として冷静に対応して頂くことが、子どもの心の成長と安定につながります。そして、特にマイナスの経験は、その後その経験をどうこれからに活かしていくかということに繋げることが大切です。それができてこそ、マイナスの経験をプラスに変換することができます。子どもの成長と共に親も人としての成長を遂げていくことが、理想的な子育てです。この青葉幼稚園で、子どもを通して保護者の皆様と私たち職員が一緒になって成長できる。そんな時間をみんなで共有できたらと願っています。

改めて、今年一年どうぞ宜しくお願い致します。

園長 藤本 志磨

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