2月に入ってからは朝夕の冷え込みが厳しい日が増えてきました。天気の崩れも少なく、空気も乾燥していてインフルエンザが流行りやすい状況ではありますが、園では急激に増えることも無く、例年のこの時期に比べても比較的に落ち着いています。ニュースなどでは新型コロナウイルスの関係で例年以上に世間が予防の意識を高く持っていることも影響しているようですが、インフルエンザだけでなく新型コロナウイルスについても一日も早く終息に向かってくれるよう祈るばかりです。園でも引き続きインフルエンザの予防と感染拡大防止について取り組んでいきたいと思います。
さて、最近は世の中の情報をテレビのニュースや新聞だけでなくインターネットなどから入手している方も多いと思います。特にインターネットのニュースには、そのニュースに対して一般ユーザーからのコメント欄も付いているものがあり、ニュースの内容に対しての意見やニュースを発信した側への意見なども投稿されていたりします。それらをいろいろと見ていると、自分自身の考えや感じ方に合う意見もあれば、「まさかこれに異議を唱える人はいないだろう」と思えることに対しても反論がある人がいたりします。それらの投稿された意見は、より多い意見が正しくて少ない意見は正しくないとか、どちらが常識的かという判断ができるものではないと思っていますが、世の中には本当にいろいろな考えの人がいるのだということは感じさせられます。また、仮にその真逆の意見を持つ人たちが徹底的に話し合う場を設けたところで、恐らく永遠に同じ考えには至らないであろうと感じられるものもあります。もちろん、そういう両者も人として全ての考えが合わないのではなく、ほとんどは同じ考えであってもある一部分の点で意見が異なるということなのだと思います。それらの考え方や感じ方の違いは、それぞれの立場や経験、育ってきた環境などによって違いが生まれてくるのだと思いますが、いずれにしても私たち大人も含め、こども達もこのいろいろな考えを持った人たちが形成する世の中で生きています。自分で常識と思っていたことが否定されたり、正しいと思ってしていたことを間違いだと指摘されたり、相手を思ってしたことが実は迷惑だったり、様々なことで悩んだり、心に傷を負うこともあるでしょう。そういった経験はほぼ全ての人が避けては通れない経験です。これからその世の中に飛び出していくこども達は、世の中には自分とは考え方や感じ方が違う人達がいるということ、場合によっては決して考え方が交わらない人も存在するということを認識し、何が正しいか間違っているかはいろいろな立場や見方によって違ってくることもあるということを理解しなくてはなりません。その上で自分なりの考えを持ち、より柔軟な判断ができるようになってほしいと思います。昔に比べて自己主張がより強くなってきている世の中だけに、柔軟な考え方ができることがとても大切になってくると感じています。こども達がより穏やかに幸せな人生を送るために。
園長 藤本 志磨
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